表札はいつの時代から普及し始めた？

表札はいつの時代から普及し始めた？

表札は家の玄関に掲示するもので、その住人の苗字や名前を訪問した方が理解できるようにするメリットがあります。
現在では多くの家で当たり前のように掲示されていますが、そこに住んでいる方の苗字等を知ることが可能です。
この表札がいつごろから普及したかについては、明らかに明治以降からとなります。
その理由には明治時代に国民が各自、苗字と名前を名乗っても良いというように奨励されたためです。
最初は奨励された状態でしたが、明治8年には義務化をする法律が制定され、それによって総ての国民は苗字を名乗るように決められております。
もっとも本格的な表札は明治期から普及したのは言うまでもありませんが、それ以前にもそれを掲げるケースもあったとされます。
例えば歴史上の人物でも理解できるように、高貴な階級には苗字と名前が存在したので、その屋敷には理解できるように表札を掲げていた事例もあります。
ただそれほど一般化されていなかったのは言うまでもなく、やはり明治期まで待つ必要があったのは事実です。

オリジナル表札で人気の焼物系素材の活かし方

自宅の顔とも言える表札は、作り手の個性がそのまま表れます。
市販されている定番ではなく、自分だけの個性を出したいという人に向いているのが磁器の素材です。
代表的な物として、有田焼、備前焼などがあります。
有田焼素材の表札は、磁器特有の透明感のある味わいが特徴です。
日本最古の焼物と言われる備前焼は、窯変によって同じ物を2つ作れない独自の焼ムラで個性を出すことができます。
焼物でオリジナル表札を作る時は、文字選びにこだわることも忘れてはいけません。
ローマ字を始めとした外国語を採用してしまうと、素材とのミスマッチで魅力が半減してしまいます。
日本らしさを前面に押し出すために、漢字やひらがなを選択することが基本です。
素材との相性を意識する人は、ゴシック体よりも明朝体を選択した方が見栄えが良くなります。
表札というと縦長、横長で作るのが一般的ですが、焼物系では視認がしやすく素材の魅力が伝わりやすい正方形が人気です。